ETCカードの年会費・発行手数料はカードごとに違う。ガソリン値引きと高速代の割引も公式で整理
基準日:2026年9月12日/確認日:2026年9月12日
結論(要約回答)
車で使うカードを選ぶとき、見る数字は3つあります。ETCカードの年会費、ETCカードの発行手数料、ガソリンスタンドでの値引きです。
見落としやすいのは2つめの発行手数料です。「ETCカード年会費無料」と書いてあっても、作るときに手数料を取るカードがあります。三菱UFJカードのETCカードは年会費無料ですが新規発行手数料1,100円(税込)がかかり、2026年10月16日(MUFG・DCカード付帯)/10月1日(NICOSカード付帯)以降の発行分は1,650円(税込)に上がります[6]。リクルートカード(Mastercard/Visa)も年会費は無料ですが新規発行手数料1,000円(税別)です[5]。
ETCカードの年会費がかからないのは、エポスカード[3]、イオンカード[4]、オリコ[11]などです。このうち発行手数料まで無料と公式に明記しているのはイオンカードです[4](エポス・オリコの公式ページには発行手数料の記載が確認できませんでした)。一方、三井住友カード(NL)やJCBの一般カードのように「前年度に1回でもETCの利用があれば無料、なければ550円(税込)」という条件型もあります[1][8]。年に数回しか高速に乗らない人ほど、この条件型は費用が発生しやすくなります。
ガソリンの値引きは、汎用の年会費無料カードではなく石油会社の提携カードに公式の明記があります。ENEOSカード Sはガソリン・軽油がずっと2円/L引き[21]、apollostation cardはいつでもガソリン・軽油が2円/L引きで、出光ETCカードの年会費も無料です[23]。
高速代そのものを下げるのは、カード会社ではなくETCマイレージサービスです[16]。平日朝夕割引は、ETCマイレージサービスに登録したETCカードで走ることが条件になっています[17]。カードのポイントとは別の枠で「還元額(無料通行分)」が貯まる仕組みです[17]。
なお、この記事は個人向けです。社用車・営業車でETCカードを使う場合は法人ETCカードは3種類ある。カード付帯・協同組合・コーポレートカードの使い分けをご覧ください。
結論の一覧表
| カード | ETCカード年会費 | 新規発行手数料 | 条件 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| エポスカード | 無料 | 公式に記載なし | エポスカード(Visa)会員が申し込み | [3] |
| イオンカードセレクト | 無料 | 無料 | クレジットカード1枚につき1枚 | [4] |
| オリコ発行カードのETCカード | 無料 | 公式に記載なし | — | [11] |
| 三井住友カード(NL)など一般カード | 初年度無料。前年度にETC利用の請求が1回以上なら無料、0回なら550円(税込) | 公式に記載なし | プラチナ・Visa Infinite などは無条件で無料 | [1] |
| JCB(一般カード付帯のETCスルーカード) | 入会初年度無料。2年目以降は、前年1年間にETC利用の請求が1回以上、またはショッピング利用合計50万円(税込)以上のいずれかで無料。満たさない場合は1枚550円(税込) | 公式に記載なし | ゴールド以上は無条件で無料 | [8] |
| 楽天カード | 550円(税込) | 公式に記載なし | 楽天PointClubのダイヤモンド・プラチナ会員は無料 | [2] |
| PayPayカード | 550円(税込)/1枚 | 公式に記載なし | — | [13] |
| ライフカード | 初年度無料/次年度以降1,100円(税込) | 公式に記載なし | カード(ETCカード含む)を1度でも利用すれば無料 | [10] |
| リクルートカード(Mastercard/Visa) | 無料 | 1,000円(税別) | — | [5] |
| リクルートカード(JCB) | 入会1年目無料/2年目以降500円(税別) | 無料 | 前年1年間にETC利用の請求が1回以上、またはショッピング請求50万円以上で無料 | [5] |
| 三菱UFJカード | 無料 | 1,100円(税込)。2026年10月16日(MUFG・DCカード付帯)/10月1日(NICOSカード付帯)以降の発行分は1,650円(税込) | — | [6] |
| au PAY カード | 無料 | 1,100円(税込)。発行から1年以内にETCを利用すると相当額を初回通行料の翌月請求額から差し引き | — | [7] |
| ビューカード スタンダード | 524円(税込) | 公式に記載なし | ビューカード1枚につき1枚 | [9] |
ETCカードの年会費は「無料」「条件つき無料」「有料」の3種類
答え: 無条件で無料、前年の利用実績で無料、毎年かかる、の3つに分かれます。自分の走行頻度で当てはまる型が変わります。
根拠:エポスカードはエポスETCカードの年会費を0円と案内しています[3]。イオンカードのETC専用カードは年会費・発行手数料とも無料と明記されています[4]。オリコのETCカードも年会費無料です(発行手数料についての記載は公式ページに確認できませんでした)[11]。これが無条件型です。
条件つき無料の代表が三井住友カードです。公式は「前年度にETC利用のご請求が1回以上の方」は年会費無料、「前年度にETC利用のご請求が0回の方」は550円(税込)と案内しています[1]。JCBのETCスルーカードも、入会初年度は無料で、2年目以降は前年1年間に「ETCカードの利用が1回以上」または「ショッピング利用合計が50万円(税込)以上」のいずれかを満たせば無料、満たさない場合は1枚ごとに550円(税込)です[8]。ゴールド以上のカードに付帯するものは無条件で無料です[8]。ライフカードは初年度無料・次年度以降1,100円(税込)ですが、カード(ETCカードを含む)を1度でも利用すれば無料になります[10]。
毎年かかる型もあります。楽天カードの楽天ETCカードは550円(税込)で、楽天PointClubのダイヤモンド会員・プラチナ会員だけ無料です[2]。PayPayカードは1枚あたり550円(税込)です[13]。ビューETCカードは524円(税込)で、ビューカード本体の年会費とは別にかかります[9]。
つまり「年に1回も高速に乗らない年がある」人は、条件つき無料のカードだと費用が発生します。その場合は無条件無料のカードでETCを作るほうが計算が単純になります。
見落としやすいのは年会費ではなく「発行手数料」
答え: 年会費無料と書かれていても、作る時点で1,000〜1,650円かかるカードがあります[5][6]。申込前にこの1行を確認してください。
根拠:三菱UFJニコスは、ETCカードの新規発行手数料として1件につき1,100円(税込)を徴収し、ETCカードの年会費は無料と案内しています[6]。さらに2026年10月から改定があり、MUFG・DCカード付帯は2026年10月16日、NICOSカード付帯は2026年10月1日から、一般カードの新規発行手数料は1,650円(税込)になります[6]。
リクルートカードは国際ブランドで扱いが分かれます。Mastercard/Visaは新規発行手数料1,000円(税別)で年会費無料、JCBは新規発行手数料無料で年会費が入会1年目無料・2年目以降500円(税別)という組み合わせです[5]。どちらが安いかは、何年使うかで逆転します。
au PAY カードは新規・再発行手数料1,100円(税込)ですが、発行から1年以内にETCカードを利用すると、発行手数料相当額を初回通行料支払いの翌月請求額から差し引く扱いです[7]。作ってすぐ使う人なら実質の負担が減る設計です。
当記事で確認した範囲で、発行手数料が無料と公式に明記されているのはイオンカードのETC専用カードです[4]。エポス・オリコ・セゾンなど年会費無料のETCカードでも、発行手数料について公式ページに記載が確認できないものがあります[3][11][12]。
ガソリンスタンドの値引きは石油会社の提携カードに書いてある
答え: 給油そのものを1Lいくら下げる仕組みは、ENEOSカードやapollostation cardなど石油会社の提携カードの公式ページに明記があります。
根拠:ENEOSカード SはENEOSでのガソリン・軽油が2円/L引き、灯油が1円/L引きで、本人会員の年会費は1,375円(税込・初年度無料)、年1回以上のカード利用で翌年度無料と案内されています[21]。ENEOSカード Cは、1か月のカード利用額に応じてキャッシュバック率が変わる型で、1万円未満は1円/L引き、1万円〜2万円未満は2円/L引き、2万円〜5万円未満は4円/L引き、5万円〜7万円未満は5円/L引き、7万円以上は7円/L引きです[22]。
apollostation cardは、カード年会費が永久無料で、いつでもガソリン・軽油が2円/L引きです[23]。有料の「ねびきプラスサービス」(年会費550円・税込、初年度無料)に登録すると値引き幅がさらに広がる案内があります[23]。出光ETCカードの年会費も無料と明記されています[23]。
これらは当サイトのカードマスターに収録していないカードなので、当サイトからの申込リンクはありません。カード名と公式ページ(ENEOS:eneos.co.jp、出光クレジット:idemitsucard.com)でご確認ください。
なお、当サイトが収録している年会費無料の汎用カード(楽天カード、三井住友カード(NL)、エポスカード、イオンカードセレクトなど)については、公式ページでガソリンスタンド専用の値引きや上乗せ還元を確認できませんでした。給油でも通常の還元率が適用される、という理解にとどめてください。月の給油代が大きい人は、汎用カードの還元率よりも1L単位の値引きのほうが効きやすい、という比べ方になります。
ETCマイレージサービスはカード会社のポイントとは別枠
答え: 道路事業者側の制度で、カードのポイントとは別に「還元額(無料通行分)」が貯まります。ETCカードを作っただけでは登録されません。
根拠:ETCマイレージサービスの登録はインターネットから申し込む形で、氏名・生年月日・免許証番号・住所・電話番号・メールアドレス・クレジットカード情報・車両番号(4桁)・車両登録番号/車台番号(19桁)などが必要です[16]。カード会社の手続きとは別に、自分で登録する必要があります[16]。
ポイントの付与単位は道路事業者ごとに違います。NEXCO東日本・中日本・西日本と本四高速は10円につき1ポイント、首都高速道路と阪神高速道路は100円につき1ポイントです[14]。還元額への交換は、NEXCO3社・本四高速の区分で1,000ポイント→500円分、3,000ポイント→2,500円分、5,000ポイント→5,000円分という段階になっています[15]。まとめてから交換したほうが1ポイントあたりの価値が上がる設計です[15]。
貯まった還元額は通行料の支払いに充てられます[17]。カード会社のポイントに変換されるわけではないので、カードのポイントと二重に取りこぼさないよう、両方を動かしておくのが基本形です。
高速代が多い人は割引の時間帯から組み立てる
答え: 平日朝夕割引と深夜割引は、カードの種類ではなく「いつ走るか」で決まります。平日朝夕割引はETCマイレージサービスの登録が条件です。
根拠:平日朝夕割引は、平日(月曜日から金曜日、祝日を除く)の朝6時〜9時、夕17時〜20時に入口または出口の料金所を通過した走行が対象で、朝・夕それぞれ最初の1回に限り適用されます[17]。対象は割引対象区間の通行料金のうち最大100km相当分で、月間の利用回数が5〜9回なら約30%、10回以上なら約50%が還元されます[17]。還元は利用月の翌月20日に、ETCマイレージサービスの還元額(無料通行分)として付きます[17]。東京近郊・大阪近郊の区間は対象外です[17]。
深夜割引は毎日0時〜4時に対象道路を走行した場合、すべての車種で30%割引です[18]。京葉道路・第三京浜道路・横浜新道・横浜横須賀道路は対象外です[18]。平日朝夕割引と違い、公式ページにETCマイレージサービスの登録を条件とする記載はありません[18]。この深夜割引については見直しが公表されていますが、NEXCO東日本は2025年10月29日付で、システム整備の状況から運用開始時期は「令和8年度以降」になると案内しています[19]。開始時期が決まっていないため、現時点では0時〜4時の30%割引が続いている前提で考えてください[18][19]。
通勤で毎日高速を使う、休日に長距離を走る、といった使い方なら、カードのポイント還元より割引制度のほうが金額が大きくなることがあります。まずETCマイレージサービスに登録し、そのうえでETCカードの年会費が無料になる条件を満たすカードを選ぶ、という順番が扱いやすい形です。
よくある質問
Q. ETCカードだけを単独で作れますか? A. カード会社が発行するETCカードは、クレジットカードに付帯する形が基本です。クレジットカードを持たない場合の選択肢としては、NEXCO各社などが案内するETCパーソナルカードがあります。カード1枚あたりの年会費は1,257円(税込)で、申込時に申告した月間平均利用額の4倍をデポジット(保証金)として預ける仕組みです(公式の例では月額2,500円の利用見込みで10,000円)。デポジットは保証金であり前払金ではないため、毎月の利用額は別途引き落とされます[20]。
Q. ETCカードは複数枚持つ意味がありますか? A. 車が複数台あって同時に使いたい場合は意味があります。ただし年会費が枚数ごとにかかるカードがあり、PayPayカードは1枚あたり550円(税込)です[13]。ビューETCカードはビューカード1枚につき1枚まで、イオンのETCカードもクレジットカード1枚につき1枚までという上限があります[9][4]。
Q. ETCマイレージサービスに登録すると、カードのポイントは減りますか? A. 減りません。カード会社のポイントは通行料の決済に対して通常どおり付き、ETCマイレージサービスの還元額は道路事業者側から別に付きます[14][17]。どちらか一方を選ぶ制度ではありません。
Q. 会社の車で使うETCカードも同じ選び方でいいですか? A. 別の考え方になります。法人・個人事業主向けには、法人カード付帯のETCのほか、協同組合発行のETCカードやNEXCOのETCコーポレートカードという選択肢があります。詳しくは法人ETCカードは3種類あるで整理しています。
出典
- 三井住友カード「三井住友ETCカード年会費について」(https://www.smbc-card.com/mem/cardinfo/cardinfo4010189.jsp、2026-09-12参照)
- 楽天カード「楽天カード」(https://www.rakuten-card.co.jp/card/rakuten-card/、2026-09-11参照)
- エポスカード「エポスETCカード」(https://www.eposcard.co.jp/eposcard/etc_use.html、2026-09-12参照)
- イオンカード「ETCカード」(https://www.aeon.co.jp/service/etc/、2026-09-12参照)
- リクルートカード「ETCカードについて」(https://recruit-card.jp/guide/etc/、2026-09-12参照)
- 三菱UFJニコス「ETCカード新規発行手数料について」(https://www2.cr.mufg.jp/online/st/apply/etc.html、2026-09-12参照)
- au PAY カード「ETCカード」(https://www.kddi-fs.com/function/addcard/etc/、2026-09-11参照)
- JCB「ETCスルーカードの年会費」(https://www.jcb.co.jp/ordercard/add/etc/nenkaihi/index.html、2026-09-11参照)
- ビューカード「ビューETCカード」(https://www.jreast.co.jp/card/servicelist/etc.html、2026-09-12参照)
- ライフカード「ETCカード」(https://www.lifecard.co.jp/card/credit/etc/、2026-09-11参照)
- オリコ「ETCカード」(https://www.orico.co.jp/creditcard/list/etc/、2026-09-11参照)
- クレディセゾン「セゾンカードインターナショナル」(https://www.saisoncard.co.jp/creditcard/lineup/001/、2026-09-11参照)
- PayPayカード「年会費・手数料」(https://www.paypay-card.co.jp/service/card/fee/、2026-09-11参照)
- ETCマイレージサービス「ポイントについて」(https://www.smile-etc.jp/service/point.html、2026-09-12参照)
- ETCマイレージサービス「還元額への交換」(https://www.smile-etc.jp/service/kangengaku.html、2026-09-12参照)
- ETCマイレージサービス「登録案内」(https://www.smile-etc.jp/service/touroku.html、2026-09-12参照)
- NEXCO東日本 ドラぷら「ETC 平日朝夕割引」(https://www.driveplaza.com/etc/dis/etc_dis_weekday/、2026-09-12参照)
- NEXCO東日本 ドラぷら「ETC 深夜割引」(https://www.driveplaza.com/etc/dis/etc_dis_night/、2026-09-12参照)
- NEXCO東日本「高速道路の深夜割引見直しに向けたシステム整備の状況について」(https://www.e-nexco.co.jp/en/news/important_info/2025/1029/00015436.html、2026-09-12参照)
- NEXCO東日本 ドラぷら「ETCカード・ETCパーソナルカード」(https://www.driveplaza.com/etc/etc_guide/etc_beginner/etc_card.html、2026-09-12参照)
- ENEOS「ENEOSカード S」(https://www.eneos.co.jp/consumer/ss/card/card/kind/card_s.html、2026-09-12参照)
- ENEOS「ENEOSカード C」(https://www.eneos.co.jp/consumer/ss/card/card/kind/card_c.html、2026-09-12参照)
- 出光クレジット「apollostation card」(https://www.idemitsucard.com/card/apollostation/、2026-09-12参照)
関連記事
この記事で扱ったカード
| カード | 発行会社 | 申込 |
|---|---|---|
| 三井住友カード(NL) | 三井住友カード株式会社 | 公式サイトへ |
| エポスカード | 株式会社エポスカード | 公式サイトへ |
| イオンカードセレクト | イオンフィナンシャルサービス株式会社 | 公式サイトへ |
| Orico Card THE POINT | 株式会社オリエントコーポレーション | 公式サイトへ |
| ビューカード スタンダード | 株式会社ビューカード | 公式サイトへ |
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